OTやSTのリハビリ場面で意外と使うのが計算課題。
ネットで検索すると計算のプリントは沢山出てきますが、個人的には以下の理由で使いにくいと感じています。
- 問題番号が邪魔
- ページ番号も邪魔
- 名前を書く欄もいらない
- 字が小さい
- フォントも読みにくい(何故か教科書体がよく使われている)
小学生のドリルで使うのであればいいんです。
ただ、認知症や高次脳機能障害などのリハビリ場面では、余計な刺激になるオブジェクトは極力避けたい。
あと、高齢者は老眼の方も多いので、できるだけ見やすくしたい。
こういった点を考慮して、リハビリの訓練で使いやすい計算プリントを用意しました。
毎度書きますが、このサイトで紹介している教材は私が仕事で使うために作ったものです。せっかく作ったので、もし誰かのお役に立てたらいいな、と思いシェアしています。
リハビリ目的で作成したものではありますが、症状の改善を保証するわけではありません。使用する際は必ず自己責任でお願いします。
無限に生成できる計算ドリルのエクセルファイル
以下のような計算課題で、三通りのサイズで作ってます。

一応難易度別にそれぞれ4通りあります。
さらに、四則演算を用意したので、結構な数になってます。
以下の表からダウンロードできます。
ちなみに、2桁以上のものには、解答も一緒に出力されるようになっています。
あと、割り算は全て割り切れるようになってます。余りは出ません。
使い方
F9でランダムに数字が変わります。
使い方と言っても、特に難しいことはないです。
ファイルを開いてもらって、F9を押すと問題の数字がランダムに変わる。それだけ。
F9→印刷、F9→印刷、F9→印刷…で、無限にプリントを錬成できます。
数字はランダムで変わりますが、引き算や割り算でも破綻しないように作ってあります。
フォントとか、体裁とか
フォントは游ゴシックというフォントにしてあります。
Windows8以降であれば標準でパソコンに入っているので、問題なく表示されるはずです。
Windows7以前、またはMacをお使いの方は多少体裁が崩れる可能性があると思いますが、各自でセルやフォントを調整するなどして使ってください。
おまけ-エクセルでの計算プリントの作り方
今回のプリントはそのまま印刷して使えるように作ってあるつもりですが、カスタマイズしたい人向けにエクセルでのランダムな数字の出し方を超分かりやすく解説しておきます。
エクセルでランダムな整数を出力する方法
まず、エクセルにはRANDBETWEENという関数があります。
これは、指定した範囲で、ランダムに整数を出力する関数です。

上図ではセルに「=RANDBETWEEN(1,10)」と入力していますので、1~10の範囲の整数がランダムに出てきます。
()の中の数字を変えると、出力する数字の範囲も変わります。
そして、この数字はF9を押すたびにランダムに変更されます。これを利用すると無限に計算プリントを作ることができるのです。
また、 RANDBETWEEN関数は数字だけではなく、セルを指定することもできます。
なので、引き算を作りたい場合は下図のようにすると答えがマイナスになるのを避けることができます。

とりあず、四則演算とRANDBETWEEN関数さえ使えれば、大抵の計算プリントは簡単に作ることができます。
計算プリント作りの応用例
基本的な四則演算とRANDBETWEEN関数を上手く使うと、計算系のプリントはいろいろ作れます。
せっかくなので、上の動画のエクセルファイルも置いておきます。

計算プリントは自分で無限に作れる!
おわりに
というわけで、エクセルは便利ですよっていう話でした。
リハビリで使う前提で用意していますが、こういったプリントは脳トレとかにも使えると思います。多分。
使い方はお任せしますが、各自で工夫してご活用いただければ幸いです。
ではでは。
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