最近統計の勉強を兼ねてフリーソフトの「R(アール)」をいじっています。
使い方が少しずつ分かってきたので、備忘録として書いておこうと思います。
超基本的な内容で、プログラムは全く未経験で統計どころか算数すら怪しい、という人向けです。
当方の動作環境はWindowsですので、macの方は適宜脳内変換して下さい。
超初心者向け、統計プログラムR言語の基本。
Rの基本操作
Rを立ち上げると、以下の画面になります。

最初から開いているウィンドウがコンソールというもので、書いたコードの結果がここに出力されます。
コードはコンソールに直接打ち込むこともできますが、それだとRを終了するたびにデータが消えてしまいます。
まずは上のメニューから「ファイル」→「新しいスクリプト」を選択してみましょう。

多分、上図のような新しいウィンドウが出てくると思います。
ここに書いたコードはファイルとして保存できるので、後々のことも考えてコンソールでは無くこちらに書くクセをつけておいた方が良いでしょう。
Rでの四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)
まずは、簡単な四則演算から。エディタに1+1を打ち込んでみましょう。
1+1
足し算は普通に+で出来ます。
しかし、上記のように入力するだけでは結果は返ってきません。
Rでは「ctrl+R」というショートカットキーを押すと、その行のコードを実行します。
先ほどの1+1を「ctrl+R」を押して実行してみると、コンソールに
> 1+1
[1] 2
と、ちゃんと答えが返ってきます。
では、同様に他の計算も試してみましょう。
引き算、掛け算、割り算はそれぞれ「-」「*」「/」です。エクセルと一緒ですね。
100-50×2÷4と計算したいのであれば
100-50*2/4
と入力します。実行すると、コンソールに
> 100-50*2/4
[1] 75
と表示されるはずです。ちゃんと、計算してくれています。
ちなみに、上記の結果を見ての通り、Rでは足し算・引き算よりも掛け算・割り算を優先します。
Rにおける割り算の余り
Rで普通に割り算をすると、割り切れない場合は細かい小数の羅列になります。
> 10/3
[1] 3.333333
では、余りを知りたい時にはどうするか。
Rでは、「%%」で割り算の余りを求めることができます。
> 10%%3
[1] 1
また、同様に「%/%」と、%の間にスラッシュを挟むことで余りを除いた整数の答が出ます。
> 10%/%3
[1] 3
Rでの累乗、平方根
Rでの累乗
では、四則演算以外の計算もみてみましょう。
まずは累乗。
2の3乗(2×2×2)とか、3の4乗(3×3×3×3)とか、何回も同じ数をかけるアレです。

Rで累乗を計算するとき、2の3乗は「2^3」、3の4乗は「3^4」というように、「^」の記号を用います。
実際にRに打ち込むと以下のような結果になります。
> 2^3
[1] 8
> 3^4
[1] 81
> 10^4
[1] 10000
2×2×2=8、3×3×3×3=81、10×10×10×10=10000なので、合ってますね。
Rでの平方根
次は平方根です。平方根は2乗の逆、みたいな概念ですね。
例えば、4の2乗は16ですが、逆に16の平方根は4となります。
学校の数学で、√(ルート)という記号を使って√16=4と習いましたね?
Rでは、平方根は「sqrt」というコードが用意されています。
試しにRで
sqrt(16)
と書いて実行してみて下さい。
するとコンソールには
> sqrt(16)
[1] 4
と、正しい答えが返ってくると思います。
()の数字を変えることで、平方根を簡単に計算してくれます。
> sqrt(2)
[1] 1.414214
> sqrt(3)
[1] 1.732051
> sqrt(4)
[1] 2
> sqrt(5)
[1] 2.236068
> sqrt(7)
[1] 2.645751
「sqrt()」のように、数字を入れると特定の処理をして出力してくれるものを、関数といいます。
Rには他にも覚えきれないほど沢山の関数が用意されており、用途に応じて使い分ける必要があります。
言い換えれば、関数を使いこなすことで、複雑な計算を簡単に行うことができます。
おわりに
と、いうわけでRの基礎編でした。
とりあえず慣れることが大事なので、まずは電卓代わりにいろいろと計算をしてみるのが良いと思います。
いずれ、他の関数や具体的なデータの扱い方も紹介していきます。
飽くまで備忘録として書いていますが、誰かのお役に立てれば幸いです。
ではでは。
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